ページ先頭

Bスポット療法(EAT)— 慢性上咽頭炎へのアプローチと適応!

Bスポット療法(EAT)— 慢性上咽頭炎へのアプローチと適応!

「のどの奥に痰が常にたまっている」「鼻の奥がいつも違和感がある」「原因不明の頭痛・肩こり・倦怠感が続く」——これらの症状は、慢性上咽頭炎が原因となっている可能性があります。当院では、慢性上咽頭炎に対する治療として、Bスポット療法(EAT:上咽頭擦過療法)を行っております。

Bスポット療法(EAT)とは

Bスポット療法は、上咽頭(鼻の奥、のどの最上部)に1%塩化亜鉛溶液を綿棒で擦過する治療法です。「Bスポット」の「B」は鼻咽腔(Bi-inkuu)の頭文字に由来し、近年では国際的に通用する呼び方としてEAT(Epi-pharyngeal Abrasive Therapy:上咽頭擦過療法)と呼ばれています。

1960年代から日本で行われてきた歴史ある治療法で、近年再評価が進み、慢性上咽頭炎の標準的な治療として全国の医療機関で採用が広がっています。

慢性上咽頭炎の主な症状

上咽頭は鼻と喉の境目に位置し、外気と接する免疫の最前線です。ここに慢性炎症が起こると、局所症状だけでなく全身に影響を及ぼします。

  1. 局所症状(のど・鼻に直接出る症状)
  • 後鼻漏(鼻水がのどに流れ落ちる感覚)
  • のどの違和感・つまり感・痛み
  • 痰が常にからむ、咳払いが多い
  • 声がれ・かすれ声
  • 鼻づまりが続く
  1. 関連症状(自律神経・全身に出る症状)
  • 慢性的な頭痛・首こり・肩こり
  • めまい・耳鳴り・耳のつまり感
  • 原因不明の倦怠感・微熱
  • 集中力の低下・睡眠の質の低下
  • 胃腸の不調(消化器症状)

「いろいろな科を受診したが原因が分からなかった」という患者様の中に、慢性上咽頭炎が隠れているケースが少なくありません。

治療の流れ

  1. 初診・診察

問診で症状の経過を伺い、内視鏡(ファイバースコープ)で上咽頭の状態を観察します。慢性上咽頭炎では、上咽頭の粘膜に発赤・腫れ・出血しやすさが見られます。

  1. Bスポット療法の施行

1%塩化亜鉛溶液を浸した綿棒を、鼻と口の両方から上咽頭に挿入し、粘膜を擦過します。所要時間は数十秒〜1分程度です。

  1. 治療直後の反応

炎症が強い方ほど、擦過時に痛みや出血が出やすい傾向があります。これは炎症の指標であり、治療を継続することで徐々に軽減していきます。

治療の頻度と期間

当院では以下の通院ペースを目安としています(症状や反応により個別に調整します)。

  • 急性期・症状が強い時期:週1〜2回
  • 改善期:週1回
  • 維持期:2週間〜月1回

個人差はありますが、10〜15回の治療で症状改善を実感される方が多い傾向です。長年悩まされていた症状の場合、半年以上かけて段階的に改善するケースもあります。

Bスポット療法の効果

慢性上咽頭炎の改善により、次のような効果が期待できます。

  • 後鼻漏・痰のからみが減る
  • のどの違和感・声のかすれが改善
  • 頭痛・肩こり・めまいなど自律神経症状の軽減
  • 全身倦怠感・微熱の改善
  • 睡眠の質・集中力の向上

特に、原因不明の不定愁訴(ふていしゅうそ)に長く悩まされてきた方に有効性が報告されています。

治療に伴う一時的な反応

Bスポット療法は安全性の高い治療ですが、以下の一過性の反応が出ることがあります。

  • 痛み:擦過時にしみる感覚。数分以内に治まります(炎症が強い場合は翌日くらいまで)。
  • 出血:炎症が強いほど出血しやすい。1〜2時間で自然に止まります
  • 痰に血が混じる:治療後数時間。
  • 嘔吐反射:のどの反射が強い方は処置中につらく感じることがあります
  • 治療翌日のだるさ:好転反応として一時的にだるさを感じる場合があります

これらの反応は治療回数を重ねるにつれて軽減していきます。

こんな方におすすめ

  • 後鼻漏や痰のからみが長く続いている方
  • のどの違和感が慢性的に取れない方
  • 頭痛・肩こり・めまいなどで内科や整形外科で原因不明と言われた方
  • 慢性的な倦怠感・微熱に悩まされている方
  • 風邪を引いた後、症状が長引きやすい方
  • IgA腎症や掌蹠膿疱症などの病巣感染が疑われる方

受診について

Bスポット療法は保険適用です。

📅 Bスポット療法は水曜日にお越しください Bスポット外来
当院ではBスポット療法は水曜日Bスポット外来にて行っております。Bスポット療法について内視鏡による病巣の確認から治療まで一連でご案内できますので、初めての方も継続治療の方もぜひ水曜日の受診をご検討ください。

 

ネットまたはお電話にてご予約をお取りください。

「色々な病院に行っても良くならない」「症状の原因が分からず諦めていた」——そうした方こそ、Bスポット外来にて上咽頭の状態を確認することをお勧めします。

 

ご相談・ご予約

Bスポット療法(EAT)についてのご相談は、水曜日の外来にて承ります。

声を高くする手術トップへ

診療科のご案内

メールで問い合わせ ネット予約