「日帰り手術って、本当にその日のうちに帰れるの?」「手術中は眠ってるの?」——当院の声を高くする手術(喉頭形成術)をご検討の方から、こうしたご質問をよくいただきます。この記事では手術当日の流れと、術後の声の経過について、具体的にご案内します。
手術の数週間前:術前検査日
手術日が決定すると、その数週間前に術前検査を受けていただきます。この日には以下を行います。
- 音声検査(術前の基本周波数・声質を記録)
- 血液検査(感染症の有無・止血機能など)
- 心電図・胸部レントゲンの確認(健康診断結果で代用可、お持ちでない場合は医療機関をご案内します。)
- 手術当日の流れ・術前術後の注意点のご説明
- 手術の説明・同意書の記載
この日は2時間ほどかかります。手術に関する疑問、相談なども承ります。
手術当日の流れ(日帰り・所要時間:約3〜4時間)
① 来院・術前準備(約30分)
指定時間にご来院いただき、更衣・最終問診・血圧測定を行います。ご家族の付き添いがあると安心です(必須ではありません)。
② 局所麻酔・手術(約90分)
手術は意識がある状態で行います。局所麻酔により、基本的には痛みは無く手術を行いますが、途中痛みを感じる場合はその都度お申し出いただければ麻酔を追加し痛みを取り除きます。
③ 術中の声の確認と微調整
ここがⅣ型手術の最大の特徴です。縫合の強さを微妙に変えながら、実際の声をリアルタイムで確認します。「もう少し高く」「この辺りで止めておきたい」といったご希望を反映できるため、術後のイメージ違いを最小限に抑えられます。
④ リカバリールームで休憩(約90分)
手術後は専用リカバリールームで安静にしていただきます。
⑤ 帰宅
帰宅前に喉の異常が無いか内視鏡で最終確認を行い、問題がなければ帰宅できます。ご自身での電車・タクシーでの帰宅が可能ですが、できればご家族の付き添いをおすすめしています。
術後の3つの大事なポイント
ポイント1:術後5日間は完全禁声。その後2週間は声帯安静。
術後の喉が安定するまで、大声・長時間の会話・カラオケなどは避けてください。小声での日常会話は問題ありませんが、電話を長時間するような話し方も控えます。
ポイント2:声の変化は段階的に訪れる
手術直後は組織の腫れにより、思ったほど声が高くなったと感じられないことがあります。腫れが引くにつれ、徐々に最終的な声に近づいていきます。
- 術後〜1週間:腫れにより声がかすれやすい。無理な発声は避ける
- 1ヶ月後:腫れがほぼ引き、声が安定してくる
- 3ヶ月~6ヶ月後:最終的な声質・音程が定着
ポイント3:定期的なフォロー診察
術後1週間・1ヶ月・3ヶ月を目安にフォロー診察を行います。
よくあるご質問
Q. 手術中に痛みはありますか?
A. 局所麻酔を行うので、施術時の痛みはほとんど感じません。麻酔注射時のチクッとした痛みはあります。
Q. 声が戻ってしまうことはありますか?
A. 術後時間が経過すると、糸のゆるみにより声が若干低下することがあります。ただし当院では経過観察を行い、必要に応じて再調整のご相談も可能です。
Q. 手術跡は目立ちますか?
A. 切開はのど仏の下のシワに沿って行うため、時間の経過とともに目立ちにくくなります。
まとめ
日帰りで受けられる喉頭形成術は、「入院の時間が取れない」「仕事を長く休めない」という方にとって有力な選択肢です。一方で、術後の安静期間や声の経過については、事前にしっかりご理解いただくことが成功の鍵となります。
もっと詳しいスケジュールや個別のご事情については、音声外来にてお気軽にご相談ください。